青森で美術館巡りを楽しもう!話題のおすすめスポット穴場まで!

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新幹線の延伸で首都圏からのアクセスが各段に良くなった青森県には、素敵な美術館が点在しています。青森ゆかりの芸術家の作品を展示しているところも多く、大変個性豊かです。今回は「青森県立美術館」など、青森県でおすすめの美術館を11か所ご紹介します。

目次

青森県でおすすめの美術館をご紹介!

2010年、東北新幹線が青森県まで延伸し、東京駅から新青森駅まで3時間ちょっとと、首都圏と青森県の距離がぐっと縮まりました。

青森県は世界的に有名な芸術家や、若い世代に人気の現代アーティストなど、多くの芸術家を輩出している県です。彼らの作品をフューチャーしている美術館も多く、また青森の伝統文化を鑑賞できる美術館もあります。

近年のインスタ人気を受けて写真映えがする作品を展示している美術館や、美術館建物そのものが見どころになっているところなど、美術館の個性もさまざまです。今回は青森県の美術館の中から、「青森県立美術館」などの定番、ユニークな穴場などあわせて11か所ご紹介します。

青森県でおすすめの美術館2選【定番スポット編】

この項では、青森県では定番ともいえる人気の美術館を2か所ご紹介します。1つは「青森県立美術館」、もう1つは「十和田市現代美術館」です。

どちらの美術館も特徴的で有名な展示品があり、美術愛好家だけでなく一般の観光客も多く訪れる人気観光スポットになっています。

青森県立美術館

青森県の定番スポットともいえる美術館の1つ目は「青森県立美術館」です。青森市にある美術館で、新幹線の新青森駅から車で10分の位置にあります。隣は世界遺産にも登録された縄文集落跡の「三内丸山遺跡」です。

「青森県立美術館」では棟方志功、寺山修司、奈良美智、成田亨など青森県出身の芸術家の作品が多く展示されています。中でも高さ8.5メートル、奈良美智作の巨大な「あおもり犬」は「青森県立美術館」のシンボルとして人気です。

「青森県立美術館」で人気の「あおもり犬」は見る角度によって表情が違って見えます。像の前にはエサ皿を模したベンチもありますので、色々な角度から眺めてみてください。

「青森県立美術館」では展示作品もさることながら、建築や館内で見られる様々なもののデザインにも注目が集まっています。

建物は三内丸山遺跡から発想を得たものですし、館内のいたるところで見られる上部が大きい矢印のように見えるマークは、青森の頭文字「a」と木をモチーフにしたものです。

ミュージアムショップやカフェの内容も充実し、上質な時間が過ごせる「青森県立美術館」の料金は大人510円、大学生・高校生300円、小中学生100円という大変リーズナブルなものです。ただし、企画展の場合は料金が異なります。

十和田市現代美術館

青森県の定番スポットともいえる美術館の2つ目は「十和田市現代美術館」です。新幹線の「七戸十和田駅」から車で20分ほどのところにある美術館で、十和田市役所のある官庁街通りの真ん中にあります。

官庁街通りでは「十和田市現代美術館」だけでなく、おしゃれな公衆トイレやアーティストがデザインしたベンチなど、通り全体をアートエリアとして盛り上げようという気概が感じられます。

「十和田市現代美術館」には人気の展示スポットがたくさんあります。代表的なのは世界的に有名な草間彌生氏による『愛はとこしえ十和田でうたう』という広場で、氏のシンボルであるカラフルな水玉模様があふれている、とても写真映えがするスポットです。

白い大きなお化け、花柄の馬、4メートルの巨大でリアル女性像などは外国人アーティストの作品で、やはり人気の撮影スポットになっています。大きな立体作品や、空間そのものがアートになっている展示の多い「十和田市現代美術館」では、十和田市を含む青森県東南部の織物から着想を得たという、カフェの床のペインティングにも注目です。

「十和田市現代美術館」の料金は大人1800円(企画展の入れ替え期間は1000円)ですが、嬉しいことに高校生以下は無料になっています。

青森県でおすすめの美術館2選【建築編】

この項では、青森県の美術館の中で、建築そのものにも注目したい美術館を2か所ご紹介します。1つは有名建築家が設計した周囲の自然と共生しているスポット、もう1つは歴史的建造物を利用しているスポットです。

これらの美術館では、展示物もさることながら建物や周囲の環境も含めてトータルに芸術を楽しむことができます。

青森公立大学 国際芸術センター青森

建築にも注目したい青森県でおすすめの美術館の1つ目は、青森市にある「青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC)」です。制作、展覧会、教育普及を柱にし、世界中からのアーティストが滞在して創作活動を行っています。このような性格の公共施設であるため、入場は無料になっています。

「青森公立大学 国際芸術センター青森」の建物は安藤忠雄氏による設計で、自然の景観や環境を邪魔しないよう、森の中に埋没させるに造られています。3棟のうち1棟は半円形にカーブしており、建物自体が周囲の景観と相まって1つの作品のようです。

「青森公立大学 国際芸術センター青森」には常設の展示室がありませんが、自然豊かな敷地内を散策しながら多くの屋外作品を鑑賞できる点が人気です。

「青森公立大学 国際芸術センター青森」へは「四季のアーケード」と名付けられた木組のトンネルを通ってアクセスします。四季折々に表情を変えるこのトンネルも立派な芸術といえます。

弘前れんが倉庫美術館

建築にも注目したい青森県でおすすめの美術館の2つ目は、弘前市にある「弘前れんが倉庫美術館」です。明治、大正期に酒造工場として使われていた建物で、現在は国内外のアート展示や、弘前を含めた東北の歴史や文化に関連したものの紹介をしています。

「弘前れんが倉庫美術館」の料金は展覧会により異なりますが、2024年の春夏を例にとると大人1300円、学生1000円、高校生以下は無料となっています。週末には建物のガイドツアーも開催しているので、建築に興味がある方は参加してみてはいかがでしょうか。

「弘前れんが倉庫美術館」にはカフェレストランがあり、味わいのある雰囲気の中でゆったりとした時が過ごせます。弘前らしいシードル(リンゴの発泡酒)や地ビール、地元産ワインなどのドリンクもおすすめです。

青森県でおすすめの美術館3選【特定アーティスト編】

この項では、青森県の美術館の中で、特定のアーティストの作品を展示している美術館を3か所ご紹介します。

フューチャーされているのは地元出身の芸術家ですが、1つの分野にとどまらず色々な分野の品を鑑賞できるユニークなスポットもあります。

棟方志功記念館

青森県でおすすめの、特定のアーティストの作品を展示している美術館の1つ目は「棟方志功記念館」です。青森市にある美術館で、日本のゴッホとも呼ばれる世界的に有名な版画家・棟方志功氏の作品を扱っています。

棟方志功氏の代表作である『二菩薩釈迦十大弟子』をはじめとした素朴で力強い作品は、間近で見ることでより一層の迫力を感じられます。「棟方志功記念館」は校倉造りを模した建物で、日本庭園も一見の価値があります。四季折々の庭の風情は、印象的な作品と共に長く記憶に残ることでしょう。

「棟方志功記念館」の料金は大人550円、学生300円、高校生200円、小中学生無料という、大変リーズナブルな設定になっています。日本が世界に誇る芸術家の作品を、是非鑑賞したいものです。

三沢市寺山修司記念館

青森県でおすすめの、特定のアーティストの作品を展示している美術館の2つ目は「三沢市寺山修司記念館」です。青森県出身の寺山修司氏は歌人、俳人、劇作家、小説家、映画監督、評論家と、ジャンルを超えマルチに活躍しました。

「三沢市寺山修司記念館」には、昭和のトレンドをリードした寺山氏の作品に関連する多くの品々が展示されています。常設展示では、来館者自身が机の引き出しを開けて中の展示を鑑賞します。「机」は寺山氏の作品に多く出てくるモチーフです。

「三沢市寺山修司記念館」の建物は一風変わったものです。壁面には氏と親交があった人たちのメッセージや、作品にちなんだ陶板がはめこまれていてとても賑やかです。

「三沢市寺山修司記念館」の料金は大人550円(企画展準備中は330円)、大学生・高校生110円、小中学生60円です。昭和時代のトレンドに興味がある人は必見の美術館です。

七戸町立鷹山宇一記念美術館

青森県でおすすめの、特定のアーティストの作品を展示している美術館の3つ目は、「七戸十和田駅」から徒歩圏にある「七戸町立鷹山宇一記念美術館」です。七戸町出身の洋画家・鷹山宇一の作品を中心に展示している美術館です。

「七戸町立鷹山宇一記念美術館」で鑑賞できるのは、鷹山氏の絵画作品だけではありません。国内有数のコレクターだった鷹山氏の美しいオイルランプの数々、国の重要有形民俗文化財であるお堂と奉納された絵馬、そして寄贈されたスペインの陶器コレクションも見ることができます。

幅広い作品が鑑賞できる「七戸町立鷹山宇一記念美術館」の料金は大人500円、大学生・高校生300円、小中学生100円ですが、特別展がある時は別設定になります。

青森県でおすすめの美術館4選【穴場編】

この項では、青森県の美術館の中で、穴場といえるスポット4か所ご紹介します。青森の伝統行事に関連した施設や、地元企業の技術を利用した美術館など、ユニークなスポットもあります。

ピックアップした4か所はいずれもさほど大きな美術館ではないので、周辺のスポットと組み合わせて訪問することをおすすめします。

八戸市美術館

青森県でおすすめの穴場美術館の1つ目は2021年にリニューアルオープンした「八戸市美術館」です。絵画をはじめ、版画、書、工芸、彫刻など幅広い分野のコレクションを有する美術館ですが、地元密着の志向が強く、例えば地域の学校教育の中で制作された作品なども展示されています。

また、展示だけでなく「創造する」こともコンセプトに含めており、人が活動する空間を多くとっているのも「八戸市美術館」の特徴です。

「八戸市美術館」は入館するだけなら無料で、企画展がある時はその都度料金が設定されます。例を挙げると2022年7月から8月に行われている馬場のぼる展の料金は大人1000円、大学生・高校生500円、中学生以下無料になっています。

立佞武多の館

青森県でおすすめの穴場美術館の2つ目は五所川原市にある「立佞武多(たちねぶた)の館」です。巨大な人形型の灯籠山車で知られるねぶた(ねぷた)祭りは、青森市や弘前市のものと並んで五所川原市ものが有名です。五所川原市のものは高さ約23メートル、重さ約19トンにも巨大さです。

「立佞武多の館」は2階の美術展示ギャラリー、3階から5階の立佞武多関連施設という2つのパートに分かれています。その他1階は売店とカフェ、6階は食事もできる展望ラウンジになっています。

「立佞武多の館」2階の美術展示ギャラリーでは、青森県や五所川原市に関係した美術作品が展示されています。3階は立佞武多製作所で、その年に新調されるねぷたの制作風景を見学したり、紙貼り体験をしたりできます。また、5階での製作体験では、オリジナルのねぷたやうちわを作ることができ、親子連れに人気です。

立佞武多展示室の料金は大人650円、高校生500円、小中学生300円で、美術展示ギャラリーの料金は大人300円、高校生100円、小中学生も100円になっています。両方を鑑賞する場合はお得なセット入場券も販売されています。

帆風美術館

青森県でおすすめの穴場美術館の3つ目は八戸市にある「帆風(ばんふう)美術館」です。画像処理や印刷を手掛ける会社が運営する施設で、展示されているのはこの会社の技術を使った複製画です。

「帆風美術館」に展示されている画帖や絵巻物は本物と見紛う品々で、明るい照明の中で細部まではっきりと鑑賞できます。日本各地に散在している一級美術品を、たとえ複製とはいえ一堂に間近に見られるのはとても貴重な体験です。絵画や書を巻物や掛物、屏風に仕立てている表具も立派な芸術の一部ですので注目して見てください。

ユニークな「帆風美術館」は入館無料という穴場です。いつか本物を見てみたい、という気持ちにさせてくれるおすすめの美術館です。

洗心美術館

青森県でおすすめの穴場美術館の4つ目は八戸市にある「洗心美術館」です。絵画や書なども展示されていますが、この美術館で注目したいのは彫刻群です。

「洗心美術館」が収蔵する彫刻は幅広く、素材は木、陶器、ブロンズなどさまざまで、技法もまた多様です。中でも奈良・天平時代の技法である「脱活乾漆技法」による彫刻が美術館の目玉になっています。これは粘土の原型に麻布を巻いた後に粘土を抜くもので、800年ぶりに復活した技法です。

彫刻好きにおすすめの穴場美術館である「洗心美術館」の料金は大人500円、大学生・高校生300円、小中学生100円になっています。

青森県の美術館ではグルメも楽しみ!

美術館では芸術鑑賞の他に、ミュージアムショップでオリジナリティーのある品を探したり、カフェやレストランで飲食をするという楽しみもあります。

グルメの例を挙げると、「青森県立美術館」のレストランでは青森県産のリンゴや肉を使ったカレー、たくさんのキノコや野菜が入ったパスタ、リンゴを使ったスイーツなどが用意されています。「十和田市現代美術館」では地元牛と野菜を使ったビーフパイ、企画展に合わせたアートなスイーツなどがラインアップされています。

このよに美術館でのグルメは、地元の食材を生かしたものや展示作品に関連したおしゃれなメニューが楽しめますので、是非立ち寄ってみてください。

青森県で美術館巡りをしてアートな1日を過ごそう!

以上、「青森県立美術館」「十和田市現代美術館」など観光スポットともいえる大規模な人気美術館から、小規模ながら味わいのある穴場美術館まで、青森県の美術館11か所をご紹介しました。

青森にゆかりのある芸術家の作品を扱い、地域の特徴を感じられる美術館が多くなっています。青森旅行の際は、大都市圏の有名美術館とはまた違った芸術が楽しめる美術館を巡り、アートな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。

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