日本本州最北端土の地、青森県。海に山に囲まれ名産物が豊富です。そんな自然豊かな青森県の地元の方々に愛され続ける歴史ある伝統的な祭り、イベントが多いです。日本国内、海外の観光客にも人気もあり楽しい祭りやイベントを紹介します。
青森の祭りやイベントを紹介!
青森の伝統的な祭りと言えば巨大で派手な色使いの山車が街を練る歩く「ねぶた・ねぷた祭り」の数々。冬の一大イベント、雪と光の祭り「十和田湖冬物語」などなど。青森は魅力的な祭り、イベントが多彩です。観光客におすすめな青森の祭り、イベントを紹介します。
外国人観光客も魅了する青森の祭り
外国人観光客から青森県の認知、人気が高い祭りに「青森ねぶた祭」があげられます。祭りで使用する道具や衣装が日本の伝統的な美しさやきめの細かさを感じ、日本人の楽しそうに騒ぐ様が魅力的に映るそうです。
青森の伝統的な祭り&イベント
青森の祭り、イベントは日本全国でも有名なものばかりです。豪華絢爛で美しく、地元の方々だけじゃなく誰しもが参加して踊りたくなります。また青森が育んだ四季折々を感じる多彩な祭り、イベントも開催されています。
青森の祭り&イベント①八戸三社大祭
古くは江戸時代からはじまる伝統的な青森県八戸市の祭りです。日程は7月31日から8月4日に行われ、3つの神社のおみこしとおよそ30台の山車が八戸市中心市街地を巡回します。豪華絢爛なおみこしと山車、地元に根付いた伝統芸能の踊りや舞いが特徴的です。
八戸三社大祭の見どころ
「三社」とは、青森県八戸市内にある山龗(おがみ)神社、長者山新羅神社(ちょうじゃさんしんらじんじゃ)、神明宮(しんめいぐう)の3つの神社です。祭りの起源は江戸時代に山龗(神社から長者山新羅神社へ豊作への感謝を込めおみこしを渡御(とぎょ)が行われたことが始まりだそうです。
その後長者山新羅神社と神明宮のおみこし、山車や伝統芸能の踊りや舞いが加わり今の形になったそうです。今日では八戸三社大祭は国の重要無形民俗文化財、ユネスコ無形文化遺産に登録されています。期間中は100万~140万人もの観光客でにぎわいます。
見どころのメインは豪華絢爛なおみこしと人形をのせた山車です。その他にも郷土芸能、伝統芸能も見逃せません。虎の形をした被り物を被った人々が曲芸披露してくれる「虎舞(とらまい)」。笹の葉を持って踊る「笹の葉踊り」など見どころ満載の祭りです。
青森の祭り&イベント②弘前ねぷたまつり
弘前ねぷたまつりは「弘前4大まつり」のひとつです。三国志や水滸伝などの武者が描かれたねぷたが街を練り歩きます。青森県内のねぷた祭り中で弘前ねぷたまつりの「ねぷた」が約80台と最多の数となっています。日程は8月1日~8月7日に渡り行われます。
青森の地元の方々に愛され続ける弘前ねぷたまつり。起源は江戸時代に行われていた「七夕祭り」や「「精霊流し」、「盆灯籠」などが融合して今の形に発展したと言われています。現在重要無形民俗文化財に指定されています。
弘前ねぷたまつりの見どころ
ねぷたは灯籠の事を指します。呼び方が「ねぷた」と「ねぶた」がありますが地域によって違っています。弘前ねぷたまつりの特徴は扇型の「扇ねぷた」です。前側には三国志や水滸伝の武者が描かれた「鏡絵」、裏側には「見送絵」と呼ばれ美人画などが描かれています。
大勢の人々が「ヤーヤドー」の掛け声をし、夜に浮かび上がる大小さまざまな美しい「ねぷた」と太鼓や笛のお囃子が街を行きます。一緒になって「ヤ―ヤード―」と掛け声をかけてみてはいかがでしょうか?
最終日の8月7日はステージ会場にて踊りや囃子、獅子踊などのイベントが開催されます。やがて次々とねぷたが集まり、19:00頃「ねぷた流し」が始まります。ねぷたに火をかけ炎で清め送る「なぬかびおくり(ねぷたおくり)」にて祭りは終わりを迎えます。
青森の祭り&イベント③青森ねぶた祭
青森の祭りと言えば「ねぶた祭」。国の重要無形民俗文化財に指定されているほどの代表的な祭りです。東北3大祭りにも数えられています。ねぶた・ねぷた祭りは青森県内各地で行われています。なかでも最大なのが青森ねぶた祭です。
日程は8月2日~8月7日の間です。街中をいくつもの巨大なねぶた曳(ひ)かれ人々が踊り歩きます。青森の地元の方々に愛され続ける伝統的な祭りです。なお前夜祭もあり、8月1日の18:00頃より開催です。
毎年日本国内、海外からの観光客にたいへん人気です。全日程で観光客数200万人にも及びます。是非とも巨大なねぶたを、人々の熱気と歓喜を味わってみたいですね。
青森ねぶた祭の見どころ
極彩色で大きく力強いねぶた(灯籠)を乗せた山車。描かれているのは歌舞伎や三国志などに出てくる武者達。「ハネト」と呼ばれる踊り子が派手な衣装で「ラッセーラー」と掛け声。囃子にあわせて踊り街を練り歩きます。
観光客でも衣装のレンタル代を払えば「ハネト」として参加できます!一緒に踊りたくなること間違いないでしょう。
8月1日の前夜祭と最終日の8月7日に花火大会のイベントがあります。祭りに参加した団体の中から優秀な団体に賞が贈られます。入賞したねぶたと団体は夜に船に乗り、海上パレードとなります。海に浮かぶねぶたと花火で祭りは終わりを迎えます。
青森ねぶた祭の詳細
青森の祭り&イベント④五所川原立佞武多
五所川原立佞武多(ごしょがわらたちねぷた)は青森県五所川原市で開催される祭りです。この立佞武多と呼ばれる山車は夏の時期の禊ぎ祓い(みそぎばらい)に使用した灯籠がいつしか組み人形として作られるようになったのが元だと考えられています。
五所川原立佞武多の見どころ
日程は8月4日~8日で夕方から始まります。五所川原駅前に立佞武多が立ち並び、力強いお囃子と「ヤッテマレ!ヤッテマレ!」の掛け声で街を練り歩きます。大きいものですと高さ約23m、重さ約19トンもある山車は凄まじい迫力で圧倒されます。
巨大な3台の立佞武多のほかに中型、小型あわせて約15台が運行されています。また近年アニメのキャラクターとのコラボレーションも多くますます人気ある祭りとなっております。
青森の祭り&イベント⑤黒石よされ
黒石よされの由来は約600年前に唄われた男女の恋の掛け合い唄が起源とされています。徳島県の「阿波踊り」、岐阜県の「郡上踊り」と並び日本三大流し踊りとして有名です。青森を代表する盆踊り、黒石市の地元の方々が受け継いできた伝統と歴史のある祭りです。
黒石よされの見どころ
黒石よされは「流し踊り」、「廻り踊り」、「組踊り」の3つ踊りで構成されています。流し踊りではお揃いの浴衣で黒石よされの唄に合わせて踊り歩きます。廻り踊りは黒石よされの唄と共に団体ごとの輪になり観客も巻き込んで乱舞します。
組踊りは、踊り組(20~30人)が、三味線、太鼓、唄とともに津軽民謡手踊りを披露します。ひとりひとりの所作の美しさ、組として一体となった時の調和は心打たれます。青森県内外の団体が参加されています。
開催日程としては2~3日目にメインの流れ踊りと組み踊りが、5~7日目に廻り踊りが行われます。その他、「黒石ロックふぇす」、「ふるさと元気まつり」などイベントも開催されます。近年では創作の踊りも加わり、活気、人気の溢れる祭りとなっています。
青森の祭り&イベント⑥田名部神社例大祭
田名部神社例大祭(たなぶじんじゃれいたいさい)は青森県むつ市田名部で開催されます。起源は定かではないが約370年以上の歴史があるとされています。京都祇園祭の流れを汲む囃子と豪華絢爛な山車が練り歩く地元に根付いた伝統的な祭りです。
田名部神社例大祭の見どころ
日程は8月18日~20日に開催され田名部5町(横迎町、小川町、柳町、本町、新町)から5つの山車(やま)が市内を練り歩きます。山車は1階には乗子(のりこ)と呼ばれる囃子方が乗り、2階には御神体を乗せて運行します。造りや装飾は各山車によって異なります。
期間中の8月18日には「おしまこ流し踊り」という盆踊りが開催され祭りに華をそえます。田名部神社、田名部川沿いにはたくさんの屋台が軒並み並び賑わいます。8月20日最終の夜、5つの山車が会して樽酒を交わし来年の再会を誓う「五車別れ」で終わりを迎えます。
青森の祭り&イベント⑦十和田市秋まつり
「十和田市秋まつり」は青森県十和田市にて開催されます。古くは幕末に三本木稲荷神社の秋まつりからはじまり、各地で行われていた豊作祈願の秋まつりを取りまとめ三本木稲荷神社の大祭日、9月9日〜11日にあわせて現在の形に発展しました。
豪華絢爛な山車と大音響の大小さまざまな太鼓のバチさばきが特徴的です。毎年20万人以上も観光客が訪れる人気ある祭りです。
十和田市秋まつりの見どころ
日程は3日間にわたり開催されます。見どころは華麗で勇ましい十和田囃子(とわだばやし)です。「喧嘩太鼓」、「進み太鼓」、「休み太鼓」の3つの曲調からなります。特に山車同士がすれ違う時に「喧嘩太鼓」をお互い競いあう場面は圧巻で盛り上がります。
2日目の夜行運行は山車や太鼓車、おみこしがライトアップされ煌びやかに街を練り歩きます。3日目は全ての山車が集まるのでそれぞれの山車の魅力が味わえます。街中が音であふれるエネルギッシュな祭りです。
その他「キッズパフォーマンス」、「秋まつりフィナーレ歌謡ショー」のイベントも開催されます。
箭根森八幡宮例大祭
青森県佐井村の箭根森八幡宮(やのねもりはちまんぐう)の例大祭です。古くは元禄9年(1696年)から続くとされ、京都の祇園祭の流れを汲む伝統的な祭りです。「佐井の山車行事」として青森県無形民俗文化財に指定されました。
箭根森八幡宮例大祭の見どころ
300年も続く地元の方々が脈々と受け継いできた由緒ある祭りです。京都の祇園祭の流れを汲むだけあって当時の祇園祭の祭囃子に近いそうです。豪華絢爛なおみこしや山車、祭囃子が響き村内を昼夜練り歩きます。
山車は主に若者によって運行され、「ヤーコーリャ」の掛け声で方向転換する様は見ものです。大きく真っ赤な舌を出した獅子の舞いもご覧いただけます。
青森の祭り&イベント⑨弘前さくらまつり
4月の下旬頃ごろ、青森県弘前市に桜前線が訪れます。春の一大イベント、「弘前さくらまつり」は弘前公園にて開催されます。
園内の桜は全国でも屈指で「日本さくら名所100選」、「人と自然が織りなす日本の風景百選」に選ばれている程の名所となっています。青森県弘前市で開催される「弘前4大まつり」のひとつである春祭りです。
弘前さくらまつりの見どころ
公園内にはソメイヨシノを中心にシダレザクラ、八重桜など、約52種類2600本の桜が咲き乱れます。日本最古のソメイヨシノ(1882年植栽)や、日本最大幹周のソメイヨシノ(約5m15cm)といったここでしか見れない桜も見どころの一つです。
また公園内にあるお濠にたくさんの桜の花びらが散り水面いっぱいに広がります。幻想的な景色で散りゆく花びらも楽しませてくれます。その他、水上から桜を眺められる西濠ボート(船頭さんのいる舟)や桜の枝の重なりで「ハートの形」にみえるポイントがあります。
ゴールデンウイークと時期が重なるのでたくさんの屋台が立ち並び、夜間の特別ライトアップで多くの観光客が訪れ朝から夜まで賑わうイベントとなっています。
その他青森で人気の祭り&イベント
日本の季節を感じることができる、青森の祭りやイベントはまだまだあります。秋・冬の時期に青森へ観光したい方はチェックしてみてくださいね。
人気の祭り&イベント①十和田湖冬物語
季節は凍えるような寒さを感じる2月。青森の冬一大イベント「十和田湖冬物語」は開催されます。地元の方々が冬の極寒期でも活気つけようと始まりました。
雪像や雪と光のゲート。青色LEDを使ったトンネル。実に幻想的な世界といえます。雪灯籠(スノーライト)でライトアップされた乙女の像はロマンチックです。
期間中毎日行われる(20時~)「冬花火」も見逃せません。特産品が味わえる「ゆきあかり横丁」や 氷グラスでカクテルが楽しめる「かまくらBAR」など「食」も堪能できます。寒さを忘れてしまうような楽しいイベントとなっております。
人気の祭り&イベント②弘前城菊と紅葉まつり
秋を感じるイベントといえば「紅葉」ですね。「弘前城菊と紅葉まつり」は青森県弘前市で開催される「弘前4大まつり」のひとつである秋祭りです。園内の1000本の楓、2600本の桜が美しい色を放ちます。日程は10月下旬から11月上旬に開催されます。
メイン会場の弘前城植物園では地元の方々が作った豪華絢爛な菊人形や菊で動物をかたどったトピアリー、丹精込めて造られた香り高い菊花が観賞できます。また期間中園内は日没後から紅葉特別ライトアップされ夜の紅葉と古城のコラボレーションが満喫できます。
また「動物ふれあいコーナー」、「はやぶさちびっこ新幹線」などのイベントも開催されています。
人気の祭り&イベント③弘前城雪燈籠まつり
青森県弘前市で行われる「弘前4大まつり」のひとつである冬祭りです。場所は弘前公園。園内には約150基のねぷた絵をはめ込んだ雪燈籠、カマクラ、雪像が並ぶ幻想的な雰囲気のイベントです。
メイン会場には自衛隊の人々が制作した雪像や滑り台が並びます。その他、弘前城の天守閣や老齢の松の木もライトアップされ見どころのひとつです。約300基にもおよぶカマクラはろうそくが灯され、さながらおとぎ話の世界のようです。
青森の伝統的な祭りやイベントを見に行こう
たくさんの祭りやイベントをご紹介させて頂きました。伝統的な祭りはやはり夏が中心ですが、日本の四季を感じるイベントも多いですね。地元の方々のみならず日本全国、海外の観光客からも人気の数々。心惹かれるものがございましたら是非足を運んでみてくださいね。