函館は言うまでもなく、観光スポットとして世界的にも知られていますが、実は穴場となっているところもたくさんあります。そこで函館の観光スポットの中でも穴場とされる、地元で人気の高いところについて、その見どころなどを紹介します。
函館でおすすめの穴場観光スポットを厳選してご紹介!
函館と言えばさまざまな観光スポットがあり、美味しい食事を楽しめる場所も多いので、北海道観光に行く場合は外せないところです。しかし函館には、地元の方おすすめの穴場ともいえる観光スポットがまだまだたくさんあります。そこで函館のおすすめ穴場観光スポットについていくつか紹介します。
函館には観光スポットがたくさん
函館は北海道の南部にあり、道南地方の中心都市として発達してきたところです。なんと年間に500万人以上もの観光客が訪れており、市町村の魅力度調査のランキングで1位になったこともあるほどだそうです。
もともと函館港は「箱館」と呼ばれていた江戸時代から既に「松前三港」「蝦夷三湊」と呼ばれるほどの天然の良港でした。そして1854年、日米和親条約の締結によって、下田と共に開港することが決まり、1859年、対外貿易港として開港することになりました。
箱館に入ってきた外国人が市中に混在して生活したことから、函館には異国情緒豊かな建築物などが作られ、それらが観光スポットとして函館の街並みを作りだしてきました。その後何度か大火に見舞われるものの、特に1921年の大火の復興の際に和洋折衷の建築物が多く建てられ、現在に至っています。
また、天然の良港であることから函館は北洋漁業の基地としても発展していきます。それに伴い豊かな水産物を使ったグルメも人気が高く、美味しい食事を楽しみたい観光客の方にとってはとても魅力がある街ともなっています。
さらに函館の観光スポットで外せないのが夜景です。函館の陸繋島である函館山から見える夜景は、函館の市街のあかりと漆黒の海、そしてイカ釣り船の灯りが美しく、日本三大夜景、さらには世界三大夜景の一つにも数えられるほどです。
アクセスの面でも函館空港があるほか、2016年の北海道新幹線開通により、「新函館北斗」駅が開業し、東京からのアクセスもよくなりました。ただし、この駅のある場所は北斗市で、函館には「はこだてライナー」でのアクセスが必要です。
函館でおすすめの穴場の観光名所
このように函館は、観光スポットとして有名な場所が多いのですが、観光ガイドなどにあまり載っていないような穴場の観光スポットも多く、地元の方などが混雑を避けて利用しています。何度か函館に行っているなら、穴場の観光スポットを狙うのもおすすめです。
そこで、まずは函館でも地元の方に知られている、穴場と言われる観光スポットについて、いくつか紹介します。有名観光スポットのすぐ近くにある、文字通りの穴場も多いので、一緒に行ってみるといいでしょう。
緑の島
函館は言うまでもなく、港のある街であり、その港周辺にも観光スポットが多くあるのですが、その中でも穴場となっているのが「緑の島」です。この島はもともとあった島ではなく、函館港の浚渫工事で出た土砂によって作られた埋め立て地なのです。
函館の陸地とは新島襄にちなんだ「新島橋」でつながっていて、ふだんは散策をしたり、釣りをしたりする場所となっているのですが、「函館港花火大会」などのイベント会場としても使われる、多目的広場となっています。
アクセスは「函館」駅からだと車で5分ほどかかるのですが、近くに函館市電「大町停留場」があり、徒歩約3分ほどのところにあります。毎日9時から解放されており、4月から9月までと観光シーズンの12月は20時まで、それ以外の時期は17時まで利用できます。
立待岬
今述べたように「函館山」は函館の観光スポットとして日本だけではなく、世界的にも知られた場所です。その南端に突き出ている「立待岬」もまた、ぜひおすすめしたい函館の観光スポットの一つです。
この立待岬は、津軽海峡に突き出した断崖となっています。そのため何と言っても美しい景色が見どころです。押し寄せる波と津軽海峡の海岸線が一望できる景色はそれだけでも魅力的ですが、お天気が良ければ対岸の下北半島が見えます。さらに夏の夜になると、イカ釣り船の漁火が見え、幻想的な風景も楽しめます。
さらに、立待岬の周辺には、函館にゆかりのある人に関係する観光スポットもいくつかあります。立待岬に行く途中には有名な詩人である石川啄木とその家族の墓地があります。啄木は一時期函館に居を構えたことがあり、啄木の好んだ大森浜を望む場所ということで墓地が建てられたのです。
さらに駐車場の隣には与謝野鉄幹・晶子の歌碑、近くには地元の方にも人気が高い市営谷地頭温泉と見どころも多く、函館山観光と共に組み込んで損はない観光スポットと言えるでしょう。
アクセスは函館市電「谷地頭」駅が最寄りですが、ここからは坂を登って20分程度かかります。車でアクセスする場合はそこまでの道が狭いので注意が必要です。また夜間や冬季は車は通行止めになるので注意しましょう。
空港緑地 高松展望広場
函館へのアクセスで述べたように、函館には空港があります。その函館空港の滑走路のすぐ横にある、ターミナルビルの反対側にある公園が「空港緑地 高松展望広場」です。公園としては大きくないので、地元の方しか知らない文字通りの穴場です。
この公園がおすすめなのは、函館空港の管制塔、滑走路が一望できるという点です。なんといっても目の前で飛行機の離発着が見られるので、それだけでもテンションが上がるという方が多いです。中には飛行機のモニュメントと滑走路を模した噴水もあり、いかにも空港近くの公園という雰囲気です。
アクセスは函館空港から車で5分程度です。ただ、駐車場は小さいので、混雑している可能性があります。4月から11月までは8時から18時、それ以外の時期は9時から17時まで開いています。
函館でおすすめの穴場な観光スポット
次に紹介する函館の穴場観光スポットは、地元の方の知る人ぞ知る施設です。函館には博物館や美術館なども多くあるのですが、地元の方でなければ知らないような観光スポットの中にも見どころが多いおすすめの場所がたくさんあります。
そこで次に、函館の観光スポットの中でも地元の方でなければあまり知らない、文字通りの穴場になっている観光スポットについて、その見どころなどについて紹介します。
函館市熱帯植物園
函館は言うまでもなく寒い北海道にありますが、なんとここに「函館市熱帯植物園」があります。この熱帯植物園は函館の有名温泉である湯の川温泉のところにあり、その温泉を利用して約300種、3000本もの熱帯の植物を見学できます。
とはいえ、実はより有名なのが、ここにある「サル山」です。ここのサルは温泉に入ります。毎年12月ころからGWごろまで、温泉に入ってほっこりしている姿が見られます。餌も売っているのでぜひサルにあげてみましょう。
アクセスは、函館市電で「湯の川」で下車すると徒歩13分ほどですが、「函館」駅、函館空港からバスを利用し、「熱帯植物園前」で下車するとすぐです。9時30分から開園しており、4月から10月までは18時まで、それ以外は16時30分まで営業しています。
北海道大学総合博物館分館 水産科学館
函館には北海道大学の函館キャンパスがあり、その中に「北海道大学総合博物館分館 水産科学館」があります。こちらは1858年、水産学部の施設として開館し、2007年に分館として位置づけられ、現在に至ります。
函館と言えば水産物が豊富な土地柄で、食事などで楽しむ方も多いでしょうが、それらを含む水産関係資料を一般に公開しており、特に北方の水産資源を多く展示しています。実際に泳ぐ姿や標本などを見ることができ、より興味がわくでしょう。
アクセスは、「函館」駅からバスを利用し、「北大前」もしくは「北大裏」バス停で下車します。道南いさりび鉄道「七重浜」駅からは20分ほどかかりますが、徒歩でアクセスすることもできます。開館日は火曜、木曜、土曜、祝日は休館ですが、2021年6月現在は臨時休館となっているので、行く前に確認することをおすすめします。
北島三郎記念館
「北島三郎記念館」は名前の通り、北島三郎に関するさまざまな展示やグッズ販売などを行っている記念館です。北島三郎が通学に使った電車や「流し」をした渋谷の横丁などが再現されているほか、特別公演のフィナーレを再現したコーナーもあります。
このコーナーではなんとロボットの北島三郎が歌を歌うという仕掛けもあるため、ファンの方はもちろん、テレビなどで見たことがあるという方にもその迫力がよく伝わると評判になっています。専用のキャストが案内してくれますから、初めて知ることなどもたくさんありそうです。
アクセスは函館市電「末広町」駅から徒歩1分のところで、ホテルの1階に入っており、周辺には金森レンガ倉庫や函館ハリストス正教会などの観光スポットもあります。9時から17時まで営業しており、火曜日が休みとなります。
函館でおすすめの穴場なグルメの観光スポット
函館に来たらやはり美味しい食事は外せません。最初に述べたように函館は外国人との交流が早くからあり、そのうえ豊かな水産資源に恵まれています。さまざまなジャンルの美味しい食事が楽しめる店がたくさんあるのです。
函館は観光都市でもあるので、観光スポット周辺には多くの美味しい食事か楽しめるお店があるのですが、それらの店はどうしても混雑しがちです。ちょっと通りを一本入ったところなどにある穴場のお店なら、混雑しにくく、それでいて美味しい食事をゆっくり楽しむことができるのです。
くいしんぼう函館
函館と言ったらやはり美味しい海鮮メニューは外せません。函館市内にはたくさんの海鮮が楽しめる店があるのですが、その中でも穴場と言われるのが「くいしんぼう函館」という食事処です。
メインは海鮮丼で、店内にはいけすがあって、新鮮な魚介をたっぷりとトッピングした丼が食べられます。丼の種類はいろいろあり、しかもあふれんばかりに盛り付けられているため、満足感が高いのでおすすめのお店となっています。メインの通りから少し入るため、穴場となっていて利用しやすいのもいいところです。
店舗は「函館駅前」駅から徒歩で数分、どんぶり横丁から少し離れたところにあります。営業時間が長く、6時から24時までやっているため、朝ごはんから夜の居酒屋としての利用まで幅広く使いやすいところてす。
ヨシヤレストラン
函館は1859年、長崎、横浜と共に日本最初の開港地となったこともあって、異国情緒豊かな街としても知られています。そのため、洋食が美味しい街としても知られ、おしゃれな洋食が食べられる店がたくさんあります。
「ヨシヤレストラン」はその中でも人気が高いお店の一つであり、1972年創業の老舗です。特にエビフライは有名であり、22センチで「小エビ」というほどのサイズです。「小」ということは「中」、「大」もあり、大エビフライはなんと30センチ超なのです。
そのほか、ハンバーグやカレーなども美味しく、函館の食事をしっかり味わいたい方にもおすすめです。店舗は函館市電「函館どつく前」電停から徒歩3分ほどのところにあります。11時から20時30分まで営業しており、水曜日が休みです。
キッチンデューク
美味しい洋食が食べたいという方のお食事タイムにこちらもおすすめなのが「キッチンデューク」です。パスタやハンバーグ、カレーにピラフなど、気軽なお食事におすすめの洋食メニューが揃っており、さらにドリンクがすべてについているというところもうれしいところです。
中でも「デュークライス」は醤油風味のキノコのバターライスにヒレソテーがトッピングされており、満足感が高く美味しいと評判です。そのほかケーキなどのカフェメニューも充実しているので、食事だけでなく観光の一休みにもおすすめです。
アクセスは函館市電「柏木町駅」が最寄りなのですが、駅から距離があり、車で5分ほどかかるので、最初から車でアクセスするのがおすすめです。営業時間は11時から22時までで、木曜日が定休日となっています。
函館でおすすめの穴場なお土産が買える観光スポット
函館に来たらやはりお土産は外せません。函館は観光スポットですから、有名なお土産品もたくさんありますが、せっかくなら地元の方しか知らないようなお土産を探したい方もいるのではないでしょうか。こちらの項目では、穴場と言われる函館のお土産についてご紹介します。
ひとつ風
「ひとつ風」は創業約60年という函館の老舗の和菓子店です。地産地消というコンセプトで豊かな函館の食材をたっぷり使ったお菓子を作り続けているお店で、地元の方が自分で食べるほか、手土産にもよく使うという所です。
中でも「古代餅」は福島町で作られた古代米の黒米「きたのむらさき」を使い、きなこをまぶしたお餅で、生チョコのような見た目です。素朴な味つけでいくらでも食べられると人気が高い一品です。いちご大福も美味しいと評判です。
アクセスは函館市電「杉並町」駅からすぐのところにありますが、駐車場もあるので車でのアクセスもできます。9時から18時まで営業しており、水曜日が定休日です。
焼き菓子 ホタル
函館の地元の方に絶大な人気を誇る焼き菓子のお店が「焼き菓子 ホタル」です。函館の有名な洋食店として知られる「五島軒」の向かいにある、地元で人気のおしゃれな洋菓子店です。
マフィンとスコーンが有名なお店で、北海道産小麦と函館の牛乳を使い作っており、月替わりで様々なメニューがある点も魅力的です。おやつはもちろんですが、朝の食事にもおすすめで、ついついたくさん買ってしまうという地元の方がたくさんいます。
店舗は函館市電「十字街電停」から徒歩8分ほどのところにあります。小さなお店なので、まさに穴場のお土産所と言えるでしょう。営業時間は11時から16時までですが、商品がなくなれば閉店となるので、早めに行くことをおすすめします。月曜、火曜が定休日です。
函館の穴場な観光スポットを満喫しよう!
函館はたくさんの観光スポットがあり、魅力的な食事も楽しめる街ですが、穴場になっているところも多く、地元の人が知る人ぞ知る所にも魅力的なところがたくさんあります。ぜひ函館に行く時にはこれらの穴場スポットもチェックして、その魅力に触れてみてはいかがでしょうか。



