常紋トンネルは北海道にあるタコ部屋労働で作られたトンネルです。現在も営業されており、鉄道も通っています。この常紋トンネルはタコ部屋労働によってなくなった労働者の霊が出ると噂になっており、心霊スポットとして知られているのです。
常紋トンネルは北海道の有名な心霊スポット?
常紋トンネルは北海道で有名な心霊スポットと呼ばれています。メディアでも紹介されたことがあり、かつてタコ部屋労働で働かせて作ったという歴史があったりして、嫌な歴史がある場所でもあります。場所が詳しくメディアでも紹介されて若者の心霊スポット巡りでも人気があるこの常紋トンネル。一体どんな場所なのでしょうか。
常紋トンネルは北海道の心霊スポットとして有名
常紋トンネルはかつて過酷な労働環境で労働をさせられなくなった人たちの人骨がトンネルの中から発見されたと言われている場所です。負の歴史として慰霊碑も残されており、近くの駅では立派な慰霊碑が建てられています。この常紋トンネルは心霊スポットとしても人気があるようで、肝試しに訪れる人もいるようです。
常紋トンネルの話を聞くと、必ずタコ部屋労働をさせられていた労働者の話や、殴られて殺されてしまった労働者の人骨がトンネルの壁から見つかったと言う話を聞きます。鉄道関係者が線路の上で労働者の影を見たりするという噂もあります。
現地で働いている人やその鉄道路線を使っていた人たちの目撃情報によると、労働者の格好をした人がホームに現れたり、電車に乗っている時に線路の上に人影を見つけたりするという目撃情報があるのです。果たして本当なのでしょうか。
常紋トンネルの場所は?
常紋トンネルの場所はどこにあるのでしょうか。常紋トンネルはJR北海道石北本線の生田原駅と金華駅の間にあります。電車は今でも通っていますし、駅員さんがいる駅もあります。しかし1日に走っている電車の本数がとても少ないので、ヘタをすると帰れなくなるような場所でもあります。
近くには観光地らしいところもあるわけではありませんのでなかなか訪れるのも大変です。北海道の鉄道はファンの間でも有名ですので、鉄道ファンの人が訪れたりすることもあるでしょう。しかし基本的にはあまり人がいないような場所です。
常紋トンネルは人柱が埋まっている?
常紋トンネルの話をする時に必ず言われるのが、1914年の開通の際にタコ部屋労働を行っていたと言う歴史です。タコ部屋労働とは労働者を狭い部屋に閉じ込めて肉体労働をさせるということです。労働者が逃げないように狭い部屋で集団生活をさせて一気に工事を完成させようとタコ部屋労働が各地で行われていました。
常紋トンネルはタコ部屋労働によって強制的に労働させられていたという歴史があり、人権を無視した労働によって苦しんだ人の霊が出るなどという噂が流れているのです。タコ部屋で働かされて亡くなった人たちの殉職者追悼碑と言うのも建てられています。
常紋トンネルはこのタコ部屋で働かされて亡くなった人たちの人柱が建てられたと言われた噂も流れており、酷い労働環境の上に見せしめのためにトンネルの中に人柱を作られてしまったという噂もあるのです。
常紋トンネルにあるという人柱とはそもそも?
人柱とはあまり聞き慣れない言葉ではないでしょうか。常紋トンネルにあるという人柱は実際にどういうものなのでしょうか。人柱とは「ひとはしら」と呼ばれており、難航した工事によって人が亡くなったり、災いが起きたりしないように、土や水の中に人間を生かしたまま埋めるという風習です。日本だけでなく世界各国で事例があります。
風習ですので人柱よって実際に災いがあるわけではありませんが、当時は風習としてそう信じられていたので、難航した工事のために人柱として土の中や水中に埋めたりしていたこともあるようです。常紋トンネルはトンネルの中に人柱があると噂です。
常紋トンネルは過酷な労働環境の中で、監督に歯向かった人などをスコップで殺してしまいトンネルの中に人柱にして埋めてしまったと言う噂が残されていま 。実際にトンネル工事の最中に人の骨が発見されたりもして、遺体が見つかっているのも事実です。
常紋トンネルの人柱は本当?
当時は実際にどのようなことが行われていたのか詳しいことは一切残っていませんが、70年代以降の改修工事などで発見された骨には、暴行された跡があったりと、人骨にタコ部屋の労働者の暴行の跡が残っているなどがあります。どのような形で行われていたのかわかりませんが、タコ部屋の労働者が被害に遭っていたようです。
常紋トンネルの人柱だけでなく、近隣住民が近くで人の骨を発見したりと、トンネル工事が終わった後にタコ部屋の労働者のものであろう人の骨などが発見されたりすることがあるようです。人柱の噂は本当の可能性も非常に高いのです。
実はこの人柱のあるとされているトンネルの中で怪奇現象が起きたり、心霊現象が起こったりすると言われています。諸説によるとかなり大量の人骨が埋められていたようで、噂によると500体以上もあるのではないかと言われています。
常紋トンネルの人柱は戦後に人骨が発見される
常紋トンネルのタコ部屋で労働させられていた労働者たちの人骨が十勝沖地震で崩れた常紋トンネルの壁の補修工事を行う際に発見されました。地震が発生するまでトンネルの中で人骨が発見されなかったのをみると、闇の中に葬られていた歴史であったのかもしれません。この発見によって後に慰霊碑などが建てられるようになりました。
十勝沖地震は1968年に起こりましたが、マグニチュード8近くの大きな地震でした。トンネルの壁の中から骨に傷のある人骨がたくさん発見され、その後トンネルの周辺でも発掘作業などが行われて新しい人骨が発見されるようになったのです。
労働していた人の数は相当な数だったようで、過酷な労働環境で栄養失調などで倒れてしまったり、暴行されたりして亡くなってしまった人たちの骨がそのままトンネルの岸壁に埋められたのでしょう。人柱の噂はここから始まっているのです。
常紋トンネルにはどんな霊が出る?
では実際に常紋トンネルにはどんな霊が出るのでしょうか。タコ部屋の厳しい労働環境で働かされた上に、トンネルの中に見せしめのために人柱として埋められてしまった人たちの霊が出るのかもしれません。目撃者によると近くの鉄道運転手が人影をみたり、物音を聞いたりすることがトンネルの中で起こるようです。
また近寄っただけで耳鳴りがすると言ったり、寒気がすると言った人が続出しています。霊感の強い人ほど近くに行くだけで何かしらの気配を感じたりすることがあるようです。実際に常紋トンネルの近くに住んでいる住民は近寄らないようです。
もちろん夜は自転車も通っていませんので近寄る人もいません。実際に常紋トンネルやトンネルの周辺では労働者のような男の人の霊を見たという目撃談があったりして、近隣住民や鉄道関係者の人はそうした噂をよく聞くようです。
常紋トンネルは人の霊が出る?
常紋トンネルは鉄道関係者が幽霊を見たという噂がたくさんあります。常紋トンネルは地元の人なども近寄ったりしませんので、近くに住んでいる人よりも、いつも仕事で鉄道を利用している運転手などが人影を見たと言うことが多いのでしょう。かつて機関車が走っていた頃は、頭から血を流した男が線路内に立っていたという目撃などもあります。
あくまで噂ですが常紋トンネルの中で人影を見たという目撃が非常に多いです。常紋トンネルを利用する鉄道関係者の人は幽霊を目撃した後に気分が悪くなって病気になってしまったり、何かしらの霊障が起こったりするようです。
常紋トンネルの中に人影を見る目撃談もありますが、常紋トンネルの周辺や、近くの駅のホームなどでも労働者の人の霊を見たという噂も残されています。タコ部屋に監禁されて人柱にまでされてしまった人がとても多いので、霊も多いのかもしれません。
常紋トンネル近くの金華駅が出ると噂も
常紋トンネルの近くに金華駅と言う古い駅があります。無地の駅になっていますが、近くの駅は管理されており現在でも使われています。「鉄道員」などの映画に出てきそうな、昭和の懐かしい駅舎と行った感じで、とても雰囲気がありますので鉄道が好きな人には可愛らしい駅です。この金華駅に電車が停車する時には必ず幽霊が出る噂もあります。
近くには熊が出没することもあり、周囲には何もありませんので観光客も訪れるような場所ではありません。この金華駅に停車する時に幽霊を見るという鉄道関係者の噂もあったりして、本当かどうかわかりませんがこの駅にとまる時には必ず出るようです。
常紋トンネルの追悼碑が駅から離れた300mくらいのところにあります。トンネル工事の犠牲者になってしまった人たちの追悼碑がありますので、歴史観光などをする場合はこちらの駅に降りて追悼碑に手を合わせに行くのもいいでしょう。
常紋トンネルは慰霊碑に行くべき
心霊スポットとして人気がありますが、タコ部屋で働かされていた悲しい歴史のある常紋トンネルです。心霊スポットとして訪れるのではなく、日本の各地でかつてどんな厳しい労働環境があったのか、どういう人たちがそこで働きどういう光景を見ていたのかということを知るために、心霊探索ではなく歴史探索をするべきでしょう。
常紋トンネルは幽霊がよく出ると言われている金華駅の近くに慰霊碑があります。自然の中に作られた赤レンガの綺麗な慰霊碑です。金華駅から歩いて行くことはできますので常紋トンネルとは離れていますが、慰霊碑に手を合わせに行くのもいいでしょう。
ちなみに慰霊碑は車が通ることができる道路がありますので車で観光している方はこちらに寄ってみるのも良いでしょう。周りは自然に囲まれていて何もありません。電車などで夜遅く行く場合は、帰れなくなるので早い時間に行くのがおすすめです。
常紋トンネルは危険なので行かない方がいい?
常紋トンネルは心霊スポットとして騒がれていますので全国から心霊スポットに訪れる方がいらっしゃいます。実際に慰霊碑などが建てられていますので歴史観光として訪れる人もいらっしゃるのでしょうが、夜中にトンネルに入ったりする方もいらっしゃいますので、心霊スポットとして訪れるのは良くないことでしょう。
近隣住民も近づいてはいけないと注意することがありますので、心霊スポットとして訪れるのはやめましょう。できれば慰霊碑などに手を合わせに、昼間に訪れてみるのが良いでしょう。電車も生田原駅周辺は電車の本数も少なく、帰れなくなる可能性もあります。
また夜中は電車が通っていることがありますので、トンネルの中を夜歩いていると引かれてしまう可能性もあります。廃墟のトンネルではないので、夜中にトンネルの中に進入するのはやめましょう。捕まってしまう可能性もありますので危険です。
常紋トンネルの慰霊碑に行く時は帰りに気をつけた方がいい
常紋トンネルの慰霊碑を見に行きたい手を合わせたいという人も多いでしょう。慰霊碑を見に行く時には帰りの電車に気を付けた方がいいです。北海道ですので都会と違って電車の本数が1日にかなり少ないです。電車を1本逃してしまうと1時間以上もあったりすることもありますので、旅行に慣れていない人は大変です。
帰りの電車をしっかりと調べて行き、駅舎には無人駅などもたくさんありますのでなるべく誰かと一緒に行くようにした方がいいでしょう。車があるならばレンタカーを借りて車で行くのもおすすめです。また近くに動物が出ますので動物にも注意です。
熊が出る場所でもありますので熊に襲われないように注意しましょう。都会と違って熊やシカが出ることがあります。動物に襲われないように注意も必要です。無論夜中に常紋トンネルに行くのも危険なので、避けた方がいいでしょう。
常紋トンネルに行く時は遊びで行かないで!
常紋トンネルに興味を持つ人もたくさんいらっしゃるでしょう。雑誌や本などにも紹介されていることがありますので、有名な心霊スポットとして知られています。歴史に興味を持って行かれる方もいらっしゃると思いますが、是非とも遊び半分で行かないでください。行く場合は日本の負の歴史を知るため、慰霊碑も立ち寄ってみてください。
北海道の有名な心霊スポットとして知られていますが、常紋トンネルは日本の歴史を知ることができる場所でもあります。ぜひともこの場所で日本の歴史を学ぶつもりで訪れて欲しいところでもあります。また田舎ですので、非常に空気も綺麗で、観光にも最適です。
北海道の田舎の素晴らしい鉄道の風景も広がっているので、行ってみると心霊スポットのような不気味なイメージもまた変わるでしょう。ぜひとも北海道の素晴らしい自然と鉄道の風景を感じてみてください。
常紋トンネルは歴史的なスポット
いかがでしたか?北海道の有名な心霊スポットとして知られている常紋トンネルは過酷な労働環境やタコ部屋で働かされた労働者たちが作った、悲しい歴史を持っているトンネルだということがわかりました。心霊スポットどうして話題になりやすいですが、どういった歴史があるのかもっと詳しく調べてみたい人も多いのではないでしょうか。


