福島県には桜の名所やお花見スポットが数多くあり、毎年各地で桜祭りも開催されています。この記事では例年より早く見頃を迎えることとなった福島県の桜の名所と見頃、開花状況を紹介します。今年はいつもより遠出をして福島でお花見してみませんか?
福島のまだ間に合う桜の名所15選
福島県の桜の見頃は例年通りなら4月中旬頃からはじまるお花見スポットがたくさんあるのですが、今年は例年より随分早く見頃を迎え、すでに満開になっている名所も多数あります。この記事では今まさに見頃の所から、まだまだつぼみの所まで、今からでも間に合う福島の桜の名所やお花見スポットの見頃の予定と現在の開花状況をお知らせします。
福島の桜の名所1:日本三大桜の「三春滝桜」は今が見頃!
福島県田村郡三春町の「三春滝桜」は日本三大桜にも数えられ、国の天然記念物に指定された樹齢1000年を超える大木です。「三春滝桜」はまさに滝のような紅しだれ桜で、なんと根のまわりは11mもあります。とても大きな「三春滝桜」ですが、間違いなく1本の枝垂桜のみでこの大迫力の光景を見せてくれていることに驚かされます。
今年の「三春滝桜」は1982年にはじめた観測史上、最も早く4月2日には開花を迎えており、4月7日の今現在ではほぼ満開の見頃となっています。例年では4月中旬に見頃を迎える「三春滝桜」にあわせ、毎年ライトアップされていますが、こちらも予定より1週間以上早い4月6日より葉桜になるまで毎日行われています。
開園時間は24時間ですが、ライトアップされる時間は18時から21時までの3時間で、入園は20時30分まで受付中です。鑑賞料金は高校生以上300円、中学生以下は無料となっています。早くも満開を迎えることとなった「三春滝桜」ですが、昼間の青空の下に咲き誇る姿も圧巻ですが、幻想的にライトアップされた夜桜もおすすめです。
福島の桜の名所2:樹齢約180年「合戦場のしだれ桜」も見頃!
三春滝桜の孫桜といわれる、福島県二本松市の「合戦場のしだれ桜」も例年より少し早く、今が見頃となっています。三春滝桜と同様に大きな1本の桜の木に見える「合戦場のしだれ桜」ですが、実は樹齢約180年の2本のしだれ桜が1本に見えています。仲良く肩を寄せ合うように咲き誇る「合戦場のしだれ桜」は、「夫婦桜」とも呼ばれ親しまれています。
手前に咲く菜の花としだれ桜の織りなす絶景は4月7日の今現在が見頃となっています。日にちは桜の開花によって前後する場合がありますが、4月6日から4月23日の間「合戦場のしだれ桜まつり」も予定されています。「合戦場のしだれ桜」も開花中にはライトアップされ夜桜を楽しむこともできます。入園無料で24時間いつでも美しい姿を堪能できます。
福島の桜の名所3:華やかな紅色の「紅枝垂地蔵ザクラ」
福島県郡山市中田町の「紅枝垂地蔵ザクラ」は色鮮やかな紅色のしだれ桜です。福島県田村郡三春町の三春滝桜の子桜といわれる「紅枝垂地蔵ザクラ」は樹齢約400年。三春滝桜同様に巨大な幹から地面近くまでしだれ咲く姿は、どの角度から見ても絶景を楽しむことができます。幹の根元付近にある地蔵堂が名前の由来といわれています。
「紅枝垂地蔵ザクラ」の4月7日現在の開花状況はまだ咲きはじめたばかりです。「紅枝垂地蔵ザクラ」の華やかな色の濃いしだれ桜は大変人気が有り、毎年たくさんの観光客が押し寄せるほどの人気のお花見スポットとなっています。見頃を迎える頃にはライトアップされた美しい夜桜を鑑賞することもできます。
福島の桜の名所4:会津五桜の磐椅神社「大鹿桜」
会津五桜にも数えられる福島県耶麻郡猪苗代町の磐椅神社「大鹿桜」はとても珍しい品種の桜。947年に村上天皇が派遣した使者が奉納したといわれる由緒ある桜で、サトザクラの仲間の八重桜(子菊桜)という希少品種です。おすすめの見所は花の色の変化。時間の経過によって咲きはじめの白色からピンクに変化し、やがて鹿の色に変化します。
福島の磐椅神社にある「大鹿桜」が珍しい桜といわれるのは花の色の変化だけではありません。一般的な桜は花が咲いて散ったあと、若葉が芽吹き葉桜となりますが、この「大鹿桜」は開花中にもみずみずしい緑の葉が生えているのです。「大鹿桜」は4月7日現在まだつぼみの状態ですので、例年通りなら5月上旬から5月中旬が見頃の予定となっています。
福島の桜の名所5:会津五桜の雄大な「石部桜」
福島県会津若松市一箕町の「石部桜」も会津五桜に数えられる福島の桜の名所として有名です。「石部桜」の見所は10本の幹からなる雄大で伸びやかな姿といえます。樹齢約650年の「石部桜」は枝張りも良く大きなところでは約20mも広がりをみせます。中世会津領主の重臣であった石部治部大輔の庭に植えられていた桜と伝えられています。
福島の桜の名所「石部桜」の見所は雄大な姿を邪魔するものが何もない場所の良さがあげられます。周りには田んぼや畑が多く建物もないので、美しく開花した「石部桜」と青空をバッチリ1枚の写真におさめられます。「石部桜」の開花状況は4月7日現在ではまだまだ咲きはじめといったところなので、これから見頃を迎えるおすすめのお花見スポットです。
福島の桜の名所6:高さ20mの大木は圧巻!「越代のサクラ」
福島県石川郡古殿町の「越代のサクラ」は樹高がなんと約20mもある、勢いがあり形も良いヤマザクラの古木です。林野庁の森の巨人たち百選への選出、県の天然記念物への指定もされています。「越代のサクラ」はきれいに整備された公園でゆっくりと鑑賞できるお花見の名所です。写真はチューリップの花畑を手前にすると華やかな1枚になります。
美しい巨木の「越代のサクラ」は地元住民にも愛されており、毎年5月3日に「越代のサクラ祭り」も開催。たくさんの人でにぎわいます。ヤマザクラの「越代のサクラ」の開花時期は遅く、4月7日の今現在はまだつぼみです。例年通りなら4月下旬から5月上旬のゴールデンウィーク中に見頃を迎えることになります。
福島の桜の名所7:広々とした「昭和の森の桜」
福島県耶麻郡猪苗代町の「昭和の森」は磐梯山の標高720mから850m地点に広がる台地にある広々とした森林公園です。昭和45年5月19日の「第21回全国植樹祭」では昭和天皇、香淳皇后両陛下をお迎えし、約2万人よるアカマツの苗5万本とソメイヨシノ、サトザクラの植樹が行われ、今では人気のおすすめお花見スポットとなっています。
昭和天皇皇后両陛下にゆかりのある福島の「昭和の森の桜」は標高も高い場所にあるので、4月7日現在はまだつぼみです。例年通りなら4月下旬から5月中旬のゴールデンウィーク中に開花、見頃を迎えます。「昭和の森」は誰でも気軽に自然を楽しめるよう、きれいに整備された遊歩道などもあり、家族連れも楽しめる福島のお花見スポットとなっています。
福島の桜の名所8:お城をバックにお花見「鶴ヶ城の桜」
福島県会津若松市にある若松城は地元では「鶴ヶ城」と呼ばれ親しまれています。「鶴ヶ城」は珍しい赤瓦の天守閣と白壁の美しい城で、約1000本のソメイヨシノが咲き誇る「桜の名所100選」にも選出された福島でも有数の桜の名所です。お花見とあわせて、国の史跡にも指定される「鶴ヶ城」の歴史を見学してまわるのもおすすめです。
福島の桜の名所「鶴ヶ城」では4月6日から5月6日までの1ヶ月間と長期的に、大規模なライトアップを楽しむことができます。西出丸の西側ではお堀の水面に夜桜が映る幻想的な姿も鑑賞できます。「鶴ヶ城の桜」の見頃は例年通りなら4月中旬から4月下旬にかけてとなっており、4月7日の今現在まさに咲き始めたところです。
福島の桜の名所9:残雪の磐梯山に映える「亀ヶ城跡の桜」
福島県耶麻郡猪苗代町の桜の名所として知られる「亀ヶ城跡」は、正式には猪苗代城跡(いなわしろじょうあと)という福島県指定の史跡です。戊辰戦争のあとはしばらくは荒廃していましたが、明治38年(1905年)に日露戦争の戦勝記念に桜やツツジが植樹され、後に東屋や観月橋などのある公園へときれいに整備されることとなりました。
幼い頃の野口英世も友人と遊んでたことでも知られる福島の「亀ヶ城跡」の桜のおすすめポイントは、春が訪れでも薄っすらと雪をかぶった磐梯山をバックにした桜が絶景です。「亀ヶ城跡の桜」は例年通りだと4月下旬から5月上旬までに見頃を迎えます。4月7日現在はまだつぼみですが、桜祭りや開花予定の4月21日から5月6日のライトアップが楽しみです。
福島の桜の名所10:「日中線記念自転車歩行者道のしだれ桜」
福島県喜多方市の「日中線記念自転車歩行者道」は、桜の名所の多い福島県でも他に類を見ない絶景が広がります。約3kmにもわたる約1000本ものしだれ桜の桜並木は圧巻です。「日中線記念自転車歩行者道」は長年に渡り喜多方駅と熱塩駅を結んでいた日中線の路線跡地を遊歩道にしたもので、展示されているSL車両と桜を一緒に楽しめます。
また、「日中線記念自転車歩行者道」では桜の見頃となる毎年4月下旬に「蔵のまち喜多方桜ウォーク」というウォーキング大会も開催されています。見事なしだれ桜のアーケードの中を楽しく歩いてみませんか?今年は4月21日に開催予定となっており、申し込みは4月12日までとなっていますので、興味のある方は喜多方市のHPで確認してみましょう。
福島の桜の名所11:温泉街の桜坂「岳温泉の桜」
福島県二本松市の「岳温泉」は坂上田村麻呂が発見したと伝わる、珍しい酸性泉の天然湧泉です。胃腸や神経痛への効能は水戸黄門も絶賛したそうです。福島の桜の名所「岳温泉」の桜坂は満開時には、まるで桜のトンネルの中を潜っているような感覚にさせてくれます。鏡ヶ池公園の池から眺めると、安達太良山に桜坂がよく映えた絶景を堪能できます。
「岳温泉の桜」は例年では4月中旬から5月上旬に見頃を迎えます。毎年見頃の時期には桜祭りが開催され、今年も4月21日と22日の2日間の開催が予定されています。屋台や夜桜のライトアップなど見所満載の「岳温泉の桜」を週末の温泉旅行とともに楽しむのもおすすめです。風情のある温泉街の桜坂でお花見をしてみてはいかがでしょうか。
福島の桜の名所12:幻想的な夜桜は必見!「観音寺川の桜」
福島県耶麻郡猪苗代町を流れる「観音寺川」の両岸に植えられたソメイヨシノは約200本。ほかにもエドヒガンやヤマザクラなど色々な種類の桜を楽しむことができる福島の桜の名所です。自然なようすの残る小川の「観音寺川」では、澄んだ川の流れと川岸のまでせまる美しい緑、そして満開の桜が織りなす趣のある光景に癒されます。
「観音寺川の桜」の見所はなんといっても夜間のライトアップです。色とりどりにライトアップされていく桜は、思わず息を呑む美しさです。また、川桁駅から約100mとアクセスしやすいのもおすすめのポイントです。こちらも例年では4月下旬が見頃となっており、4月21日から5月6日の期間で桜祭りも予定されています。
福島の桜の名所13:広大な「町営磐梯山牧場の桜」
福島県耶麻郡猪苗代町の「町営磐梯山牧場」はNHK大河ドラマ「八重の桜」のロケ地としても知られる、福島の人気のお花見スポットです。広大な牧場に広がる、約150本のソメイヨシノやタカトオコヒガンザクラによる並木道はドライブコースとしてもおすすめです。見頃の時期には満開の桜が磐梯山と青空をバックによく映える絶景を楽しめます。
「町営磐梯山牧場」の桜の見頃も4月下旬予定となっており、4月7日現在はまだまだつぼみの状態です。「町営磐梯山牧場」のある福島の猪苗代町は、観音寺川や亀ヶ城跡、昭和の森などほかにもたくさんのお花見スポットがありますので、桜の見頃を迎えるゴールデンウィークには桜めぐりのドライブ旅行も楽しそうです。
福島の桜の名所14:広々とした河川敷の「宮川千本桜」
福島県大沼郡会津美里町を流れる一級河川「宮川」は別名、鶴沼川としても親しまれています。「宮川」の両岸には約500本のソメイヨシノが植えられ、「宮川の千本桜」として毎年多くの花見客でにぎわいます。この桜は1914年の洪水のあとに堤防を築く際に植樹されたもので、今では整備された河川敷の公園とともに地元住民に愛されています。
福島のお花見スポットの中でも特に人気のある「宮川の千本桜」からも、桜のバックには薄っすらと雪の残る磐梯山を鑑賞できます。「宮川の千本桜」も例年通りでしたら4月下旬に見頃を迎えるお花見スポットです。会津美里町は「宮川の千本桜」のほかにも、会津五桜の薄墨桜と虎の尾桜や米沢の千歳桜など桜の古木を楽しむことができます。
福島の桜の名所15:カラフルな夜桜も必見の「夏井千本桜」
福島県田村郡小野町の夏井川にも約1000本の桜が植えられたお花見の名所「夏井千本桜」があります。一級河川できれいに整備された宮川に比べると、趣のある夏井川の川岸には遊歩道があり、天気の良い日に桜を楽しみながらのお散歩がおすすめです。こちらも福島有数のお花見スポットとなっており、桜の見頃にはたくさんの花見客が訪れます。
福島の桜の名所「夏井千本桜」の見所は満開の時期にライトアップされる夜桜です。カラフルにライトアップされた「夏井千本桜」の非日常的な絶景に魅了されます。「夏井千本桜」は磐越自動車道からも眺めることができるので、走行中には要チェックです。例年では4月中旬から下旬の見頃となり、その頃には桜祭りも予定されています。
次の週末は福島の桜でお花見しよう!
福島の桜の名所やおすすめのお花見スポットを紹介してきました。例年より開花が早い福島の桜ですが、まだまだつぼみの桜もあるので、今年はお花見をし損ねたと思っている方は、今度のゴールデンウィークでも開花の遅い福島のお花見ポイントならお花見や桜祭りに間に合いそうです。桜の名所の多い福島で桜めぐりの旅も良いかもしれません。