松島や温泉に代表される大自然を生かした雄大な観光地の位置する「宮城」、日本三景の1つに数えられる美しい景色に囲まれたこの場所は、海外からの観光客達の憧れの地でもあります。そんな宮城でおすすめの観光スポットを厳選してご紹介します。
宮城のおすすめ観光スポットをご紹介
かつて人々の憧れの場所といえば都会や真新しいレジャー施設、海外など、お金や時間をかけはるばる遠方に出向き休みを楽しむと言うのが醍醐味でした。
しかし今では、どのように自然を生かしたサステイナブルな暮らしや遊びを楽しむかに注目が集まっています。そんな自然に囲まれた穴場や観光名所をお探しの方のために宮城のおすすめスポットをお見せします。
宮城観光の楽しみ方
仙台市が位置する宮城県は文化と自然が豊かなのが特徴、短期だけでなく年間を通しグルメや観光が大いに楽しめる場所です。
楽しみ方といえば、戦国武将である伊達政宗の築いた「仙台城」を始めとする日本文化に触れられる観光名所や日本三景の「松島」「仙台朝一」など、海と山の美しさが堪能できる絶景スポットや良質なグルメが堪能できるところでしょう。
また夜の楽しみ方も満載で、盛大に行われる有名な「仙台七夕祭り」や「光のページェント」など仙台ならではの魅力がたっぷり詰まったイベントも用意されています。
グルメではササニシキやひとめぼれ、苺や梨、仙台白菜などの伝統野菜や仙台牛・宮城野ポークなど銘柄の産地となっていて、カツオやマグロ、サンマやホタテが豊富に採れる有数の漁場でもあります。
宮城の地理と歴史
東北地方の南東部に位置する宮城県の県内には仙台平野が広がり、大河である阿武隈川(あぶくまがわ)が流れているのが特徴です。
西は奥羽山脈(おおうさんみゃく)に接し、東は太平洋に面しています。中央を南北に連なっているのは奥羽山脈の1部で火山活動によって形成された蔵王連峰(ざおうれんぽう)です。
県西部の山間地は冬の間、多雪地域となりますが平野部は雪が少なめで晴れの日が多く、比較的穏やかな太平洋側気候です。
宮城県の領域は古墳時代より「大和王権」の影響下にあり多数の古墳や史跡、城跡が見られます。江戸時代から明治期の間、伊達氏の仙台藩がこの地を治めていました。
宮城のおすすめ観光スポット~定番の名所7選
それでは宮城の歴史や名所、グルメなどを少しご覧いただいたところで、早速宮城の観光名所として1番のおすすめスポット「松島」から見ていきましょう。
宮城に行くのであれば外せない名所や絶景スポット、冬の観光に人気の名所、穴場スポットまでご紹介していくので最後までご覧ください。
松島
景観の美しさが最大の魅力である「松島」は、仙台駅から40分ほどの場所に位置する宮城観光に欠かせない1番のスポット、松島湾内には260もの島が浮かんでいます。
松島は京都府に位置する天橋立(あまのはしだて)、広島県の宮島(みやじま)と共に日本三景に数えられる壮大な景勝地で、郊外にある山々からこの美しい景観や遊覧船、島々を眺めることが可能です。
住所 | 宮城県宮城郡松島町松島字町内85 |
電話番号 | 022-354-2233 |
鳴子温泉
宮城県の最北端に位置する「鳴子温泉(なるごおんせん)」は、奥州の三名湯の1つに数えられる鳴子町に位置する温泉、冬場は穴場となるスポットです。
平安初期に山が鳴動して温泉を噴出したことからこの名前がつき、硫化水素泉・アルカリ泉・酸性泉・単純泉・食塩泉など多種類の泉質を持っています。泉温は100度の高温、温水神社やこけしで有名です。
住所 | 宮城県大崎市鳴子温泉字湯元2-1 |
電話番号 | 022-983-3441 |
瑞鳳殿
仙台市の青葉区に位置する「瑞鳳殿(ずいほうでん)」は、死者を祀る伊達政宗の宗教施設、建物は戦争や水害で消失しましたが平成26年に災害に強い構造で再建されました。
この施設は年中無休で、桃山文化に代表される華麗な建築と大自然と共に共生する様子を表したカラスが翼を広げたイメージのデザインが特徴です。
住所 | 宮城県仙台市青葉区霊屋下23-2 |
電話番号 | 022-262-6250 |
仙台城跡
仙台市青葉区の青葉山に実際に存在した日本の城である「仙台城跡」は、政宗の騎馬像のある天守台が特徴的な中心街が一望できる標高130メートルの場所にあるスポットです。
仙台の複製模型が展示されている仙台ミュージアムも見どころで年中無休、天気の良い日はお弁当を食べたり、売店やレストランを利用するのに便利な場所です。
住所 | 宮城県仙台市青葉区川内1 |
電話番号 | 022-261-1111 |
仙台市天文台
愛子駅出口から徒歩約28分の場所に位置する「仙台市天文台」は、1955年に仙台天文台として開始し1年後に仙台市へ寄付されました。
館内には宇宙について学ぶことができる展示室、プラネタリウム、望遠鏡が設置されていて、現在銀河系エリアと音楽や芸術、歴史とのコラボイベントが人気を集めています。定休日は月曜と第3火曜、年末年始となっています。
住所 | 宮城県仙台市青葉区錦ケ丘9-29-32 |
電話番号 | 022-391-1300 |
感覚ミュージアム
日本で初めて誕生した、人間の五感を刺激するスポットが満載の「感覚ミュージアム」は、視覚・聴覚・味覚・触覚といった五感がテーマとなっているアートに触れるおすすめの穴場スポットです。
館内には身体感覚ゾーンと瞑想ゾーンの2つで構成され、アースガーデンや創作楽器、闇の森やスペースアンドサウンドなどのクリエイティブな展示品が注目を集めています。岩出山駅からは徒歩約7分、休館日は毎週月曜日と年末年始です。
住所 | 宮城県大崎市岩出山下川原町100 |
電話番号 | 022-972-5588 |
道の駅 あ・ら・伊達な道の駅
宮城県と山形県とを結ぶ国道47号線の道の駅である「道の駅 あ・ら・伊達な道の駅」は、池口駅から徒歩約4分の場所にある無休の道の駅です。
施設内には仙台の特産品や農作物直売所のほか、バイキングやパン、ジェラート、そば、地域のイベント情報やステージショーも用意されています。
住所 | 宮城県大崎市岩出山池月下宮道下4-1 |
電話番号 | 022-973-2236 |
宮城のおすすめ観光スポット~絶景スポット7選
それではここから、宮城観光に外せない絶景スポット7選をご紹介していきます。雄大な自然を目の当たりにしながらまるで絵画の世界に吸い込まれるかのような別世界が目の前に広がります。
散策にもちょうどよく、ヒーリング効果も期待できる涼しげで癒されるスポットが宮城県には数多く存在しますが中でも観光におすすめの名所を厳選してお伝えしていきます。
秋保大滝
日本三大名瀑(にほんさんだいめいばく)の1つで国指定の名勝に指定されている「秋保大滝」は、蔵王国定公園から県立自然公園二口峡谷(ふたくちきょうこく)の地域内を流れる滝です。
日本を代表する滝100選にも選ばれ、平安時代の初期に人々の仏教の信仰対象である不動明王を安置したとも言われています。また、秋保温泉にも近いため大勢の観光客が訪れる名所となっています。
住所 | 宮城県仙台市太白区秋保町馬場 |
電話番号 | 022-398-2323 |
お釜
蔵王連峰という秘境に位置し、観光情報誌で必ずと言っていいほど多く紹介されているエメラルドグリーンの円型火口湖「お釜」は、文字通り釜の形をしていることからお釜という名称がつきました。五色沼(ごしきぬま)とも呼ばれていることで有名です。
お釜は中央部である最も標高の高いエリアに位置し、爆裂火口によりえぐられた火口の周囲がぐるりと囲まれているのが特徴です。冬場観光ラインは閉鎖されていますが県道12号を通り蔵王エコーラインの最高点まで向かうことが可能です。
住所 | 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉倉石岳国有地内国有林内 |
鳴子峡
陸羽東線鳴子温泉駅から徒歩70分のところにある約2.6キロメートルの峡谷「鳴子峡」(なるこきょう)は、秋や冬など紅葉の時期には壮大な景色を楽しませてくれる名所です。
10月中旬から11月中旬にかけては、深さ100メートルの大峡谷(だいきょうこく)が紅葉に覆われている姿は見ごたえがあり、まさに絶景です。
住所 | 宮城県大崎市鳴子温泉尿前から星沼地内 |
栗駒山
宮城、秋田、岩手の3県にまたがる「栗駒山(くりこまやま)」は、奥羽山脈のほぼ中央に位置し山頂部は岩手県と宮城県の境界になっているのが特徴です。
火成岩の1種であるデイサイトや安山岩を主な岩質とし、火山砕屑物(さいせつぶつ)が積み重なり形成された円柱状の成層火山のため、活火山に指定されています。
住所 | 岩手県一関市厳美町国有林 |
大島亀山
気仙沼湾に浮かぶ気仙沼大島の北側に位置する「大島亀山」は標高235メートルの山、山頂から浜を一望するとリアス式海岸の青く美しいパノラマが目の前に広がります。
展望台から望む岩井崎方面や気仙沼市内、天気の良い日は金華山まで見渡すことができるため人気の高いおすすめの穴場となっています。山頂の東には東屋も設置され太平洋の絶景が楽しめます。
住所 | 宮城県気仙沼市亀山2 |
電話番号 | 022-628-3000 |
やまびこ吊り橋
東北最大の長さを誇るとされる「やまびこ吊り橋」は、清らかで壮大な不忘山麓(ふぼうさんろく)に位置する120メートルの吊り橋です。
休業日はなく料金も無料、駐車場は無料の駐車場が20台用意され、透き通った水の流れる横川にかかる吊り橋からは雄大なダムや不忘山、秋や冬には木々の紅葉など絶景が楽しめる名所です。
住所 | 宮城県刈田郡七ヶ宿町 上ノ平 |
電話番号 | 022-437-2111 |
日和山公園
山形県酒田市に位置し日本の都市公園、歴史公園100選にも選ばれている「日和山公園(ひよりやまこうえん)」は日本の夕陽100選にも選ばれているほどです。
この公園は港を見下ろす小高い丘にある歴史公園で、常夜灯や六角灯台などの文化遺産も近くに点在してい流のが特徴で、文学の散歩道もおすすめの穴場スポットです。
住所 | 山形県酒田市南新町1-10 |
電話番号 | 023-426-5745 |
宮城のおすすめ観光スポット~冬の観光に人気4選
それではここから、冬の宮城観光に外せないスポットをお届けしていきます。杜の都、仙台にはまだまだ冬に行くべき観光地や穴場、冬ならではの見どころが満載です。
美しく雪化粧をした冬の絶景が望める名所から、冬の季節に屋外で楽しめる穴場スポットまで人気の4選を厳選してお伝えしていきます。
定禅寺通
勾当台(こうとうだい)公園駅から徒歩約5分のところにあり青葉区の道路である「定禅寺通」は、杜の都の名前で親しまれる4列のケヤキ並木です。
並木が長い通りとなったのは、戦災の復興によるもの、時折としイベントの会場にもなるおすすめの穴場スポットです。イルミネーション点灯は12月の夜間、仙台のシンボル的存在です。
住所 | 宮城県仙台市青葉区 |
宮城蔵王キツネ村
白石市北西部にありキツネの展示を中心としたテーマパークである「宮城蔵王キツネ村」は、珍しいキツネを沢山見ることのできる国内唯一の動物園です。
蔵王の大自然の中でギンギツネやキタキツネを始めとし100頭のキツネが放し飼いになっています。普段目にすることのできないキツネの生態を冬に目の当たりにできる貴重なスポットです。
住所 | 宮城県白石市福岡八宮字川原子11-3 |
電話番号 | 022-424-8812 |
円通院
松島に位置する臨済宗妙心寺派の寺院である「円通院(えんつういん)」は、国の重要文化財に指定されています。
この寺院は縁結びの寺としても知られ、多くの人々で賑わうおすすめの穴場的名所、自分だけのオリジナル数珠を作ったり冬に雪化粧をした美しい庭園を歩いたり、参拝を楽しんだりすることが可能です。
住所 | 宮城県宮城郡松島町松島字町内67 |
電話番号 | 022-354-3206 |
SENDAI光のページェント
定禅寺通と青葉通りのけやき並木に数十万に登るLEDライトを一気に点灯し、幻想的な世界を作り出す「SENDAI光のページェント」は、仙台の代表的な冬の風物詩です。
この風物詩の舞台はメインストリート、毎年12月の上旬から31日まで開催されるスターライトファンタジーの愛称で親しまれている冬におすすめのイベントです。
住所 | 宮城県仙台市 青葉区一番町3丁目9-10 |
電話番号 | 022-261-6515 |
宮城のおすすめ観光スポット~穴場スポット3選
観光地だけでなく街の中で行われるロマンチックなイベントを確認したところでここからは、宮城のおすすめ観光スポットの穴場スポット3選をお届けしていきます。
まだまだ景色やその風貌を目に焼き付けておきたい場所はお伝えできないほど多く存在します。その中から厳選して選んだ3選のみを最後にご紹介していきます。まずは「田代島」からです。
田代島
宮城県石巻市に属する「田代島」は別名猫の島と呼ばれるほど沢山の猫が生息している島、北東部にある牡鹿半島(おしかはんとう)の先端付近、仙台湾内に位置しています。
その昔ここに集まってくる猫たちの行動を守り神のように参考にし、漁師たちはその日の漁の良し悪しを判断していたとも言われる不思議な島、コバルトブルーの海に囲まれた大自然を満喫したい方にはおすすめの穴場スポットです。
住所 | 宮城県石巻市 |
白石川堤一目千本桜
ソメイヨシノを中心とした1200本もの桜が咲き乱れる「白石川堤一目千本桜」は、蔵王連峰を背景として白石川堤に、桜のトンネルが現れたかのような荘厳(そうごん)な世界観を作り出しています。
雪のような白色から淡紅色までいくつもの桜の層が織りなす美しい色合いと日本ならではの景色は、冬ではなく春この場所でしか見ることのできないおすすめの絶景です。
住所 | 宮城県柴田郡大河原町大谷 |
電話番号 | 022-453-2659 |
ひまわりの丘
約6ヘクタールの場所には菜の花、夏はひまわりが咲き乱れる「ひまわりの丘」は、丘一面がびっしりと黄色に覆われ約42万本のひまわりが見られる穴場的名所です。
東北自動車道の大和インターチェンジから車で20分、8月上旬から見頃を迎え2週間は盛大に咲き誇る花が楽しめピークが終わってもグッズやひまわりを原料としたフード、クッキーなどが販売されています。
住所 | 宮城県大崎市三本木斉田真岸 |
電話番号 | 022-952-2111 |
宮城県へのアクセス方法
東北地方の大都市である仙台と東京間を移動する方は比較的大勢います。JR東京駅とJR仙台駅は約303キロ離れていて移動手段には新幹線や高速バス、飛行機、カーシェアなど様々なものが存在します。
東京都と仙台を結ぶ主な移動手段は、東北新幹線・特急ひたち・JR在来線・飛行機・高速バス、はやぶさは割増料金があるため、はやてややまびこに比べ数百円料金が高くはやてはほとんどの列車が臨時列車、やまびこは途中停車駅が多い列車となっています。
できるだけ早く移動したい方や格安料金を探されている方、少し贅沢なシートを好む方など目的は様々だと思いますがここでは主に最短ルートや最安値をご紹介します。
新幹線の座席にも自由席のほか指定席やグランクラス、飛行機にもエコノミーのほかビジネスクラスがあるためそれぞれのメリットやデメリットを考慮し、ご自分の旅の目的にあったルートを選んでみてください。
グランクラスとは、グリーン車よりもさらにグレードの高い座席でE5系車両に設置されているのが特徴、シート営業のみの座席とアテンダントによる車内サービス付きの座席があります。
東京都から宮城県までのアクセスは、JR新幹線はやぶさ「仙台行き」で所要時間は2時間3分、乗車時間は1時間32分で運賃の最安値は11410円です。
新幹線で東京から仙台を往復し、宿泊の予定もある方は「日本旅行」などが発売しているJRプラス宿泊セットプランを利用する方法もあります。自分が宿泊するホテルと新幹線を個別に手配するより旅費全体を安く抑えることができます。
また、時期によってはJRが販売しているフリー切符を活用することにより1日あたり数千円と格安で移動することもでき便利です。
東京から仙台間で利用できる在来線向けフリー切符は「青春18切符」1日間(5日分)・12050円、「北海道&東日本パス」連続する7日間・11330円、「秋の乗り放題パス」連続する3日間・7850円、「週末パス」連続する2日間・8880円、「3連休東日本函館パス」連続する3日間・14370円です。
羽田空港から仙台まではJAL4721で所要時間は1時間、料金の最安値は12000円、ANA1505でも所要時間は同じですが料金は12830円となっています。
バスタ新宿からアットライナーで仙台駅東口まで所要時間は5時間25分、料金の最安値は2000円です。
高速バスは最もリーズナブルで格安の移動手段ですが、座席の種類や運行会社によって運賃に幅がありお盆やゴールデンウィーク、年末年始などは運賃が高くなる傾向にあります。
おすすめスポットを参考に宮城観光の計画を立てよう
宮城県に位置する数々の穴場や名所を種類別にご紹介してきましたが巡ってみたい場所は絞れてきたでしょうか?
美しい自然に囲まれた有名観光地が多いため、じっくりと日数をかけ計画的に観光地が巡れるよう事前の計画をしっかりと立てておくのもおすすめです。